日米欧、ウクライナ支援協議＝岸田首相、借款２５０億円追加表明

　【ワシントン時事】日米と欧州諸国は１９日、ウクライナ情勢をめぐり、オンライン形式で首脳会議を開催した。ロシア軍によるウクライナ東部ドンバス地方への新たな攻勢が始まり、局面がさらに緊迫化する中、ウクライナへの追加支援や対ロシア制裁について協議した。 　会議はバイデン米大統領の主催。岸田文雄首相はウクライナ情勢について「ロシアによる非道な侵略を終わらせ、平和秩序を守るための正念場を迎えている」と指摘。対ウクライナ円借款を２億ドル（約２５７億円）追加し、計３億ドル（同３８６億円）にすると表明した。 　ウクライナのゼレンスキー大統領は、ドンバスでの戦いが「戦争の行方を左右しかねない」として徹底抗戦の構えを示すとともに、各国に迅速な追加支援を要請している。首脳会議では武器供与や財政面の援助に加え、増え続ける避難民への対応など人道支援についても話し合われた。　【時事通信社】 〔写真説明〕バイデン米大統領＝１４日、ノースカロライナ州グリーンズボロ（ＡＦＰ時事）