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独首相、難局に直面=対ウクライナ兵器供与問題


 【ベルリン時事】ウクライナから、支援が不十分だと批判されてきたドイツのショルツ首相が、国内でも難局に立たされている。ショルツ氏の社会民主党(SPD)と連立政権を組む緑の党や自由民主党(FDP)が、戦車など大型兵器のウクライナへの供与を要求。SPD内では慎重論が根強いが、ロシア軍がウクライナ東部で大規模攻勢を始めるという観測が強まる中、早期の決断が迫られている。  「今は言い訳する時でない。ウクライナは大型兵器が必要だ」。緑の党所属のベーアボック外相は11日、供与を強く求めた。ウクライナは、独連邦軍の歩兵戦闘車「マルダー」100台などの提供を求めているが、SPDのランブレヒト国防相は「連邦軍からの供与は、ほぼ限界に来た」と述べ、製造企業が直接輸出などで協力してほしいと訴えている。  緑の党の安保政策広報責任者のナンニ下院議員は時事通信の取材に「ショルツ首相でなくSPD内の別の人々が、大型兵器は事態をエスカレートさせると思っている」と指摘。SPD内の慎重派が供与の足かせになっているとの見方を示した。  SPDは過去に旧ソ連諸国と融和的な外交を行う「東方政策」を主導し、ロシアからの天然ガスパイプライン計画も推進してきた。SPD所属のシュタインマイヤー大統領は12日、ポーランドの首脳らとキーウ(キエフ)を訪れる予定だったが、ウクライナから「望まれなかった」ため、断念したと明らかにした。過去の対ロ政策への反発がウクライナ側に強かったと推測されている。  現在の状況が続けば、ウクライナ支援にSPDがブレーキをかけていると否定的な印象が強まるのは必至だ。SPD内の慎重派を説得して事態を打開できるかショルツ氏の手腕が問われそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕ドイツのショルツ首相=13日、ベルリン(AFP時事)
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