米、ロシアの責任を断固追及＝中国の姿勢けん制―財務長官

　【ワシントン時事】イエレン米財務長官は１３日、ロシアのウクライナ侵攻を受けた世界経済の展望をテーマに、米首都ワシントンで講演した。ロシア軍によるとみられる民間人虐殺を「国際秩序への挑戦だ」と非難するとともに、「戦争責任の追及に断固とした姿勢で臨む」と強調。第２次世界大戦中に米主導で構築した経済秩序を堅持しながら、ロシアを国際的に一段と孤立させる構えだ。 　イエレン氏は講演で、ロシアとの友好関係を優先し経済制裁を科さない中国を批判。台湾を不可分の領土と主張する中国に対し、「主権と領土保全の原則を尊重しなければ、国際社会が（中国の）訴えを尊重することは期待できない」と述べ、台湾統一に向けて武力行使も辞さない構えの中国をけん制した。　【時事通信社】