支持者ら熱狂と安堵＝決選進出２氏が集会―仏大統領選

　【パリ時事】「支援に感謝」「全国民の大統領になる」。フランス大統領選の第１回投票で首位に立ったマクロン大統領と２位の極右政党「国民連合（ＲＮ）」を率いるルペン候補が１０日夜、それぞれ集会を開いた。接戦が予想された両陣営は、熱狂と安堵（あんど）に包まれた。 　マクロン氏は午後１０時前、パリ市内の会場に集まった支持者の前に現れ、「マクロン大統領！」と響き渡る声援に迎えられた。マクロン氏は「外国人排斥を唱えるポピュリストしか味方のいないフランスは望まない」と、ルペン氏批判を展開。決選投票で自身への支持を表明した共和党のペクレス候補らに対し「感謝する」と表明した。 　仏メディアによると、マクロン氏の集会に参加した７１歳の女性は「ルペン氏をリードしたことにほっとしている」と話した。別の支持者も「国をうまく統治できるのは彼だ」と、首位での決選進出を祝福した。 　ルペン氏も午後８時半ごろ、パリ市内で開かれた集会に登場。「今回の結果に国を立て直そうとする希望を感じている。全ての国民の大統領になる」と宣言し、駆け付けた支持者らの熱狂的な声援と拍手に包まれた。 　３位につけた急進左派「不屈のフランス」創設者のメランション候補は、支持者らを前に「人生が続く限り、戦いは続く」と強調。予想を上回る善戦に会場からは大きな拍手が湧き起こった。　【時事通信社】