前立本尊の御遷座式＝長野・善光寺〔地域〕

　長野市の善光寺の「御開帳」が３日始まった。２日には多くの人が見守る中、秘仏の本尊を模した「前立本尊」を本堂に運ぶ儀式が執り行われた。御開帳は６月２９日まで。数えで７年に１度の御開帳は本来、昨年開催の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で１年延期された。 　白装束に身を包んだ男性らが大勧進の宝庫から前立本尊を担いで境内をゆっくりと進み、山門をくぐって本堂奥の内々陣に安置した。その後、本堂前に立つ回向柱（えこうばしら）に掛けられていた白い布を取り払う「開眼法要」も行われた。参拝客が回向柱に触れると、功徳が得られるとされる。 　前回２０１５年は過去最多の約７０７万人が訪れ、経済効果は約１１３７億円に上った。　（了）【時事通信社】