ステンドグラス風ねぶた絵＝港の歴史振り返る―青森県〔地域〕

　青森県は３０日、ステンドグラスの技法を用いたねぶた絵を、青森市内の観光物産館で報道陣に公開した。２０２５年に開港４００年を迎える青森港をテーマに、同市の変遷を表現。昼間は展望室の太陽光で透かし、夜間はライトアップして楽しめる。一般公開は４月１日から。 　ねぶた絵は幅２．５メートル、高さ６０センチ。三つの絵で構成され、開港前の小さな漁村、藩政期の栄えた港町、大型クルーズ船やねぶたの山車といった現在の青森市を海から望む画角で捉えた。著名なねぶた師の竹浪比呂央氏が構想や下絵を担当し、弟子の手塚茂樹氏が制作した。 　和紙などねぶたの材料を使いつつ、ステンドグラスのような鮮やかな着色を施した。県観光企画課の担当者は、ねぶたとステンドグラスについて「光が透けて美しく見える類似点に着目した」と説明。「一過性の取り組みでなく、県内各地に横展開されていくことを期待する」として、新たな観光コンテンツとしてこうしたねぶた絵を定着させていきたい考えだ。　（了）【時事通信社】