「インド太平洋への脅威」＝ロシアの侵攻非難―米シンガポール首脳

　【ワシントン時事】バイデン米大統領は２９日、ホワイトハウスでシンガポールのリー・シェンロン首相と会談した。バイデン氏は会談後の共同記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻について「インド太平洋地域の平和と安全、繁栄を支える中核的な国際原則への攻撃だ」と非難した。 　リー氏はバイデン氏が昨年１月の就任後、ホワイトハウスで会談した最初の東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳。記者会見では「ロシアによるウクライナへのいわれのない攻撃を強く非難する。全ての国の主権、政治的独立、領土の一体性は尊重されなければならない」と強調した。 　両首脳は共同声明を発表。北朝鮮に対し、非核化に向けて「国連安保理決議を完全に履行する」よう要求した。また、中国の海洋進出を念頭に、南シナ海の領土紛争の平和解決をうたった「行動宣言」を関係国が順守する重要性も確認した。　【時事通信社】