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G7へのガス供給焦点=ルーブル建て支払い拒否で―ロシア


 【ロンドン時事】ロシアが要求する自国通貨ルーブル建てでの天然ガス代金支払いを先進7カ国(G7)が拒否したことで、今後はロシア側の対応が焦点になる。ロイター通信によると、ペスコフ大統領報道官は28日、「ロシアは無料でガスを供給するつもりはない」と明言したが、具体的な措置には触れなかった。  ロシアのプーチン大統領は日米欧などの「非友好国」に対し、ガス代金の支払い通貨をルーブルに限る方針を表明。対ロ制裁を受けて暴落したルーブルを日米欧などに買い支えさせることで、国内経済の混乱を抑える狙いがある。  これに対し、G7のエネルギー相は28日の共同声明で拒否を宣言。「契約ではドルやユーロ建ての決済となっており、尊重されるべきだ」と反発した。  G7の姿勢にロシアの有力議員は地元メディアに「ルーブルでの支払いを拒否すれば、ガス供給は確実に停止される」と警告している。政府や中央銀行、国営天然ガス独占企業ガスプロムは31日までに支払い方法をまとめ、プーチン氏に提出する予定だ。  G7のうち、米国はロシア産ガスの輸入禁止を発表済み。英国は年内に原油の禁輸に踏み切るものの、ガスは対象外。欧州連合(EU)はガス消費量の約4割をロシアに依存しているが、年内にその3分の2を減らす方針だ。  日本は極東サハリン沖のガス権益を維持したい考え。日本は2021年にロシアから3720億円の液化天然ガス(LNG)を輸入しており、供給停止となれば、欧州と日本が大きな影響を受けるのは不可避だ。 【時事通信社】 〔写真説明〕液化天然ガス(LNG)運搬船「グランド・アニワ」号とLNG基地=2009年2月、ロシア極東サハリン州のプリゴロドノエ
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