中国は「最大の戦略的競合国」＝ウクライナ危機でも優先維持―米国防戦略

　【ワシントン時事】米国防総省は２８日、安全保障政策の指針をまとめた国家防衛戦略を策定し、連邦議会に提出した。ウクライナに侵攻したロシアを「深刻な脅威」と位置付ける一方、中国を「最大の戦略的競合国」と明記。中国やロシアを抑止するため、同盟国と共に軍事・非軍事力を結集する「統合抑止」という概念を打ち出した。 　ヒックス国防副長官は同省での記者会見で「米国が直面する安全保障上の脅威は『米同時テロ後』の時代から根本的に変化した」と指摘した。その上で「欧州でのロシアの脅威より、インド太平洋における中国の脅威を優先する」と明言。ウクライナ危機の中でも、中国に対する警戒と備えを重視する姿勢を示した。　【時事通信社】