トヨタのカイトシステムを初公開＝静岡県湖西市のたこ揚げ大会〔地域〕

　静岡県湖西市の市制５０周年を記念する親子たこ揚げ大会が開かれ、トヨタ自動車が開発を進めるカイトシステムが初公開された。湖西市は、トヨタグループの創始者、豊田佐吉氏の出身地。佐吉氏がたこ揚げ好きだったこともあり、大会での公開が決まったという。 　ブーメラン型の風船にフィルムを張ったような形のカイトは約７平方メートル。高い上空での気象観測のほか、強い偏西風を捉えて急上昇する際に発生する糸を引く力を使って発電する研究が進められている。観測は２０２５年、発電は３５年の実用化を目指している。 　市スポーツ・生涯学習課の担当者は「子どもたちにたこ揚げを使った未来への取り組みを見てもらいたかった」と話した。　（了）【時事通信社】