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劇場爆撃、安否不明で1週間=包囲のマリウポリ、救助難航―ウクライナ


 【ワルシャワ時事】ウクライナ南東部マリウポリの劇場が爆撃され23日で1週間となった。女性や子供、高齢者ら約1000人が避難していたとみられ、後に130人の救出が発表されたが、残る人々の安否は依然分かっていない。マリウポリを包囲するロシア軍の激しい砲撃と空爆が救助を阻み、救えたはずの命が失われている恐れもある。  劇場近くの地面にはロシア語で「子供」と書かれていたが、攻撃で建物中心部は完全に崩壊。報道によると、命中精度が高いレーザー誘導爆弾が投下されたとみられる。ロシア軍が故意に狙った疑いが強いものの、ロシアは空爆を否定し、ウクライナ精鋭部隊「アゾフ大隊」が爆破したと主張している。  劇場には地下シェルターがあり、インターネット交流サイト(SNS)に投稿された攻撃前の撮影とされる動画には、暗い部屋に避難者があふれていた。水や食料が不足する劣悪な環境で、電気やインターネットが使えず、被害状況の把握すら難しい。  マリウポリ市当局は爆撃後、死者に関する情報はなく重傷者がいると発表したが、その後、更新されていない。既に住民約40万人のうち大半が退避したため、がれき除去や捜索活動を担う救急隊が十分に機能していないとの指摘もある。  爆撃直後の様子は、次第に明らかになってきた。英BBC放送によると、爆撃直後に玄関付近から地下へ逃げたというウラジスラウさん(27)は「多くの人が血を流し、開放骨折している人もいた。がれきの下から子供を探す母親や、『死にたくないよ』と叫んでいる5歳の子供もいた。とても胸が痛んだ」と話した。重傷を負っても手当てを受けられず、生死をさまよう人が大勢取り残された可能性がある。  マリウポリはウクライナで最大の激戦地となり、19日には約400人が避難していたとされる美術学校も空爆された。救助の情報はなく、安否は不明のままだ。ウクライナのゼレンスキー大統領は23日の動画で「市民を避難させようとするわれわれの試みは、占領者の砲爆撃と故意のテロで阻まれている」と非難した。 【時事通信社】 〔写真説明〕空爆で破壊されたウクライナ南東部マリウポリの劇場=16日にドネツク州当局が公開(AFP時事) 〔写真説明〕空爆前のウクライナ南東部マリウポリの劇場を捉えた衛星写真。地面に「子供」と記されている=14日(米民間企業マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
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