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「より安全な場所へ」脱出支援=戦火の中、命懸けで車運転―ウクライナ


 【ラルガ(モルドバ北部)時事】ロシア軍が侵攻したウクライナの首都キエフで、命を張って市民の脱出を支援する男性が、隣国モルドバ国境近くで時事通信の取材に応じた。砲撃をかいくぐって車を運転し、地下シェルターなどで避難生活を強いられる人々を救出。「自分の命が危ないのは分かっている」が、少しでも多くの人を救いたいと活動を続けている。  男性はキエフ出身のドミトロ・ボゴモロフさん(35)。聖職者だが、侵攻開始以来、モルドバ拠点のキリスト教系団体などの援助を得ながらボランティアで救出活動を続ける。約20人の仲間とチームを組み、ライトバン4台を交代で運転。キエフの連絡所で登録した市民を拾うと、約130キロ北方のチェルノブイリ原発近くにある拠点へ向かい、そこから比較的安全な西方面へと移動する。  午前5時から真夜中まで、1000キロ近く運転し続けたことも。キエフ周辺はロシア軍の攻撃を受ける恐れがある。そこを何度も往復するのは危険極まりないが、人々は首都から少し離れられただけでも安心し、「ありがとう」と言ってくれる。最もつらかったのは「非武装の人たちが殺されるのを見ること」。「ロシア兵は意図的に市民を狙っている。女性や子供もだ」と憤った。  キエフ周辺にはロシア軍が居座る。それでも、「人々をより安全な場所に送り届けたい」と今後も活動を継続するつもりだ。ロシア軍に包囲され、無差別攻撃が激化する南東部マリウポリでも、時機を見極めながら救出に乗り出したいという。「もっと大きな車があれば、よりたくさんの人を救えるんだが」。そう言い残して任務へと戻っていった。 【時事通信社】 〔写真説明〕13日、キエフの地下鉄構内に避難した女性(EPA時事)
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