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全方位外交、日本と相違も=分野ごとに連携先組み替え―インド


 【ニューデリー時事】インドは未画定の国境問題を抱える中国のけん制を念頭に、日米、オーストラリアと「クアッド」の枠組みで協調している。ただ、インド外交の基本方針は、自国の利益を最大化するため、テーマごとに組む相手を変える独自の全方位外交。インドと関係の深いロシアへの制裁で日印が完全に足並みをそろえるのは、困難な情勢だ。  インド外務省のバグチ報道官は17日の記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻に関し「敵意ではなく対話と外交」による解決を訴えると強調。日米豪の顔色をうかがって対ロ強硬姿勢を取る必要はないとの認識を示した。  インドは冷戦時代に「非同盟」の方針を取ったため、西側諸国から武器を購入することが困難だった。隣国パキスタンや中国との領土紛争が続く中、旧ソ連に軍事的な協力を求めたことが今日のロシアとの親密な関係につながっている。  専門家によると、インド軍の兵器のほぼ6割はロシア製。メンテナンス用の部品購入の面でもロシアとの関係悪化は避けたい。  インドは最近も、対印制裁を示唆する米国の姿勢に動じず、ロシア製地対空ミサイルS400を購入し、配備を開始した。ロシアとの蜜月は続いている。  また、周辺国アフガニスタンでパキスタンの影響力増大を阻止する上でもロシアとの関係維持・強化は欠かせない。パキスタンも対ロ関係構築に動いており、2月にはカーン首相がパキスタン首相としては23年ぶりにロシアを訪問、プーチン大統領と会談した。  インドは2019年、イランからの原油輸入自粛を求めた米国に一時、反発したこともある。クアッドについては、最大の貿易相手国でもある中国との決定的対立につながる事態を恐れ、「軍事同盟ではない」と繰り返し表明してきた。対中・対ロで連携を深めたい日米が、インドに振り回される状況は続きそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕インド空軍が持つロシア製スホイ30戦闘機(右)=2021年10月、ニューデリー郊外(AFP時事)
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