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日本のNGO、モルドバで始動=ウクライナ難民に人道支援


 【キシニョフ時事】ロシアの軍事侵攻で深刻な人道危機に陥っているウクライナの人々を支えようと、日本のNGOが相次いで隣国モルドバで援助活動をスタートさせた。ウクライナに接する周辺国の中でも経済規模が小さいモルドバは、難民流入で過剰な負担を強いられ、支援ニーズが特に高いとされる。スタッフらは地元団体と連携しながら難民支援に奔走している。  活動を始めたのは「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)と「難民を助ける会」。当初ポーランドをウクライナ支援の拠点としていたが、欧州最貧国の一つ、モルドバでの活動を決定。今月から首都キシニョフを中心に、医療品や生活物資の提供などに乗り出している。  難民の滞在先となっているキシニョフ市内の屋内競技場。広いスペースには多数の簡易ベッドが雑多に並べられ、難民たちが横になったり、座って話をしたりしていた。多くが南部オデッサなどから逃げて来たといい、皆一様に疲れた表情をしていた。  今月初めにモルドバ入りしたPWJの松沢礼奈さんは、競技場を視察した際「生活する上で(場内の)衛生管理に問題がある」と判断。早速業者を手配し、床掃除のサービスを提供した。このほかシーツや衛生用品の配布なども実施。市内各所にある避難所はそれぞれ状況が異なり、実際に足を運んでニーズを確かめながら支援内容を見極める必要があるという。  松沢さんはこれまでにも各地で人道支援に携わってきたが、激しい戦闘が続くウクライナには入れず、「(情報不足で)全体像が見えてこない」のが最大の課題。停戦が実現したらウクライナ国内でも援助活動を行っていく方向という。  一方、難民を助ける会も今月中旬からキシニョフで情報収集や調整を始めている。同会の本間啓大さんは「ウクライナ問題は日本でも関心が高く、多くの寄付金を寄せていただいた。障害者や子供など特に困っている人たちに焦点を当てた長期的な支援を行っていきたい」と語った。 【時事通信社】 〔写真説明〕難民施設として使われている屋内競技場の様子。簡易ベッドが多数並べられていた=17日、キシニョフ 〔写真説明〕キシニョフ市内の難民施設を訪れた「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)の松沢礼奈さん(右から2人目)=17日
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