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人型ロボ、社会進出の課題は=安全性や「教え方」難しく


 改良を重ね20年以上活躍してきた「ASIMO(アシモ)」が引退することになった。人間社会を自由に歩き回るまでにはならなかった。人型ロボットの課題を探った。  社会で役立つロボットを目指し、ホンダが二足歩行のロボット開発に乗り出したのは1986年。2000年にはアシモが誕生し、改良を重ねた現在の機体は11年に完成した。アシモ全体では計3326万歩以上、約7900キロを歩いたという。  課題となったのは安全性だ。万一転倒した際、そばに子どもがいたらどうするか。ホンダは「多くのことを想定し、さらに安全を意識しなければならない」と指摘。ロボットと共生する社会的コンセンサスや、法整備の必要性も訴える。  歩く以外の技術にも課題はある。人型ロボットの開発に携わる産業技術総合研究所の金広文男・連携研究ラボ長は、ロボットの現状について、「周辺環境を整備すればうまくできるが、ちょっと環境が変わるとすぐに使えなくなる」と説明する。さまざまな作業ができてこその人型ロボットだが、「例えば、新しいことをすぐに教えるうまい方法は分かっていない」と話す。  人型ロボットの普及には、家庭よりも先に、環境を整えやすい工場などから段階的に使っていく必要があると指摘。産総研で開発するロボットも、「何とか5年後には使えるようにしたい」と意気込んだ。  ホンダによると、アシモ開発で得られた技術は、自動車が急ハンドルを切っても横滑りしない装置などに生かされている。同社は今後、人間の分身として操縦できるロボットを研究する。このロボットは車輪式だが、いずれ改めて二足歩行に取り組むこともあり得るとしている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕パネルを持って運ぶ人型ロボット「HRP―5P」(産業技術総合研究所提供)
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