新幹線脱線、１６両で車輪外れる＝走行中、緊急システム作動―福島沖地震

　福島県沖を震源とする地震の影響で脱線した東北新幹線の列車は、全１７両編成のうち１６両で車輪が線路から外れていた。運輸安全委員会は１７日、詳しい状況を調べるため、鉄道事故調査官２人を現地に派遣した。 　ＪＲ東日本によると、脱線したのは東京発仙台行きの「やまびこ２２３号」。１６日午後１１時３６分ごろ、白石蔵王駅（宮城県白石市）の手前約２キロの直線区間で走行中に脱線した。緊急停止システムは作動したが、１４両の車輪全てが線路から外れたほか、２両でも一部が脱輪した。 　乗客乗員７８人にけがはなかった。ＪＲ東は約４時間半後に乗客全員を降ろし、バスで白石蔵王駅や仙台駅に移送した。　 　１７日は始発から東京―那須塩原間、盛岡―新函館北斗間で大幅に本数を減らして運行する。那須塩原―盛岡間では運転再開の見通しが立っていないという。（了）【時事通信社】