濃厚接触調査、事業所に求めず＝出勤制限も、感染拡大地域で―政府

　新型コロナウイルス感染拡大地域の職場で感染者が出た場合、濃厚接触者の特定を事業所に求めない方向で政府が検討していることが１６日、分かった。一律の出勤制限も求めない。オミクロン株による感染急拡大で濃厚接触者となった職員の欠勤が増え、社会機能の維持が困難になるのを避ける狙いがある。　 　厚生労働省が近く、全国の自治体に通知する。 　感染者と接触した職員については、出勤を含む必要最小限の外出を認め、重症化しやすい人との接触など感染リスクの高まる行動は控えるよう求める。これまでは一般の職場で感染者が出た場合、保健所に代わり事業所が濃厚接触者を調べ、対象者に原則７日間の自宅待機などを求めていた。 　医療機関や高齢者施設についてはこれまでと同様、保健所が濃厚接触者の調査を行う。（了）【時事通信社】