速度制御装置など義務付け＝電動スケーターの新ルール―国交省

　利用者が増加している電動キックスケーターについて、国土交通省は１４日、車体のルールに当たる保安基準の骨子を有識者検討会に示し、了承された。安全性確保のため、加速を抑える装置などの搭載を義務付ける。 　電動スケーターは原付きバイクに分類されているが、最高時速２０キロ以下の車両は１６歳以上なら運転免許やヘルメットを不要とする道交法改正案が４日、閣議決定された。 　保安基準では交通事故防止のため、最高時速を１５～２０キロに抑え、簡単に改造できない構造の「スピードリミッター」を搭載するよう義務付ける。 　電動スケーターの通行場所は原則車道だが、道交法改正案では最高時速を６キロ以下に抑えた場合は歩道も通行できる。保安基準では、歩道通行が可能な速度に切り替わった際、車両前後にあるランプの色が変わる仕組みとするよう求める。 　このほか、独立した２系統のブレーキや方向指示器の設置なども義務付ける。国交省は今後、関係省令を改正し、改正道交法の施行に合わせて適用を始める方針。（了）【時事通信社】