政治的公平性の認識に甘さ＝維新幹部ら出演の番組で―毎日放送

　毎日放送（大阪市）は１１日、日本維新の会創設者で元大阪市長の橋下徹氏らが出演した元日放送の番組「東野＆吉田のほっとけない人」（関西ローカル）について、「政治的公平性に対する認識が甘く、番組内でのバランスの取り方が極めて不十分だった」とする調査報告を公表した。 　番組には、同会代表の松井一郎大阪市長と同会副代表の吉村洋文大阪府知事も出演。政治的な内容を含むトークが行われ、放送後、「中立ではない」などの意見が多数寄せられた。 　調査報告によると、番組は制作スポーツ局が高視聴率を意識して３人の出演を企画したが、担当者の政治的公平性への認識が甘く、管理職らも現場と情報共有できていなかった。その上で、認識が「制作、編成の現場にまで正しく浸透していなかった」とした。　 　毎日放送は今後、政治的中立を含む社内研修を行うとともに、番組内容をチェックする専門組織も設置し、自主的・自律的に定めた放送基準を適正に運用するとしている。（了）【時事通信社】