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原油価格、見えぬ天井=対ロ制裁で供給懸念


 【ロンドン時事】原油価格の上昇が止まらない。日本時間7日の国際石油市場では一時、代表的な指標の米国産WTI先物価格が1バレル=130ドル台、英北海ブレント先物が同139ドル台と、いずれも2008年7月以来約13年8カ月ぶりの高値を付けた。対ロシア制裁による一段の供給不足の懸念が、投資家の不安をかき立てている。  欧州がロシアのエネルギーに依存していることから、欧米のこれまでの制裁対象に石油や天然ガスは含まれていない。しかし、ロシアのウクライナ侵攻が激しさを増す中、ブリンケン米国務長官は6日、「欧州の同盟国と、ロシア産原油の輸入を禁止する方向で検討している」と強調した。  ロシアは世界の産油量の約1割に当たる日量1000万バレル超を生産している。欧米などへの輸出が止まれば、需給が一段と逼迫(ひっぱく)するのは確実だ。  既に石油の物流にも混乱が生じている。一部の国はロシア船籍などのタンカーの入港を禁止。さらに、ロシア産原油をめぐって、民間海運業者が積み込みを拒絶したり、各地の港湾労働者が荷揚げを拒否したりするケースが相次いでいる。  米情報会社S&Pグローバルは、制裁に参加していない国も含めて、「世界的にロシア産原油を回避する動きが広がっている」と指摘。戦争による保険料上昇など物流費用の高騰も伝えられ、これらが原油価格に反映されているもようだ。  三菱UFJ銀行のエサン・ホマン氏は原油価格が180ドルまで上昇する可能性を指摘。「世界の石油市場はここ数十年間で最大の危機にある」と述べ、1970年代の石油危機の「再来」を予想した。 【時事通信社】
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