「遺憾」「残念」と検察幹部＝ケリー被告の大半無罪

　日産自動車元代表取締役グレッグ・ケリー被告（６５）の判決で、起訴内容の大半が無罪となったことについて、検察幹部からは３日、「遺憾」「残念だ」などの声が上がった。 　東京地検の森本宏次席検事は判決後、「主張が一部認められなかったのは遺憾」とするコメントを出した。 　判決は、日本版「司法取引」に合意した元秘書室長の供述の信用性をほとんど認めず、ある検察幹部は「信用性については慎重に判断してきたつもりだが、認められなかったのは残念」と肩を落とした。別の幹部は「供述を支える客観的証拠が必要と法律で定められているわけではない。色眼鏡を掛けず判断してほしい」と話した。 　一方、最大の争点だった同社前会長カルロス・ゴーン被告（６７）の「未払い報酬」は存在したと認定された。ある検察幹部は「ゴーン被告が有罪ということが分かった」と手応えを口にした。（了）【時事通信社】