石油備蓄協調放出で合意か＝ＩＥＡ臨時会合開催へ

　【パリ、ワシントン時事】ロシアによるウクライナ軍事侵攻を背景とする原油高に対応するため、国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は１日、臨時の閣僚会合を開催する。欧米メディアによると、ＩＥＡ加盟国は石油備蓄の協調放出に向け合意に近づいている。日米などは昨年にも協調放出の実施を決めており、供給量を増やして相場抑制につなげたい考えだ。 　米欧の制裁で、エネルギー輸出大国ロシアからの供給に混乱が生じるとの懸念が高まり、国際指標の英国産北海ブレント先物は一時、１バレル＝１０５ドル台に乗せ、約７年半ぶりの高値となった。 　ＩＥＡのビロル事務局長は２月２８日、ツイッターで臨時閣僚会合の開催を発表。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、「ＩＥＡ加盟国がエネルギー市場の安定化に果たす役割」を協議すると明らかにした。　【時事通信社】