昨年共通テストも失格に＝問題流出の女子学生―入試センター

　大学入学共通テストの試験中に「世界史Ｂ」の問題が流出した事件で、大学入試センターは２８日、偽計業務妨害容疑で警視庁が書類送検した受験生の女子大学生（１９）が昨年の共通テストでもスマートフォンを利用したとして、同日付で失格にしたと発表した。前年度の不正行為を認定したのは、前身のセンター試験を通じて初めて。 　女子学生は、２５日に面会したセンターの職員に対し、高知県内の会場で昨年、世界史Ｂの試験中にスマホを利用した不正行為をしたと認めたという。センターは「捜査に関わる」として具体的な方法を明らかにしていない。　 　女子学生は今年１月の試験中、世界史Ｂの問題をインターネット電話「スカイプ」のチャット機能を通じて外部に送信した疑いで、協力者の男と共に１０日、書類送検された。センターは９日付で、今年分の共通テストを失格としていた。（了）【時事通信社】