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未明の爆発音、深まる混迷=「ロシアに制裁を」涙と怒り―在日ウクライナ人ら


 ロシア軍によるウクライナ侵攻が24日、未明の爆発音とともに始まった。全土に戒厳令が敷かれた街で息を潜める人、食料品などを求めて列をなす人。現地に家族を残す在日ウクライナ人らは混迷を深める東欧情勢に涙を流し、「ロシアに制裁を」と怒りの声を上げた。  首都キエフに住む国連機関勤務の日本人女性(32)は、オンラインでの取材に「侵攻は想定外だった。戒厳令で街は物音がなく、怖いくらい静か」と明かす。27日にトルコへ退避する予定だったが、空港も閉鎖されたという。「ロシア人の知人も心配し、眠れないと言っている。憎み合っているのではなく、政治的意図の強い衝突だと感じた。ウクライナはどうなっていくのか。心が追い付いていない」と吐露した。  「妻、数時間前に西欧からウクライナに、配偶者ビザ申請をしに戻った」と、SNSに投稿した愛媛県の西村大輔さん(21)。移住手続きのため先月、一人で帰国したが、妻エレナさん(25)はキエフに残り、25日にビザ取得手続きをする予定だったという。  侵攻のニュースを見てすぐにメッセージを送ったところ、「大丈夫。今から兄の所に行くから心配しないで」と返信があったが、西村さんは「タイミングが悪かった。心配です」と話した。  東京・渋谷では24日夜、在日ウクライナ人ら約80人が急きょ抗議デモを行った。発起人の一人、サーシャさん(33)も、侵攻の一報直後に北東部のハリコフにいる母親に連絡した。「現地は午前5時。爆発音で目が覚めたらしく、何が起きたのか分かってないようだった。こんなふうになるとは。ショックのあまり涙が出た」と語った。  日本人の夫の勧めで13日に子どもと帰国したユリヤ・シドレンコさん(42)も、中部ポルタヴァにいる母と弟から「集合住宅の5階から、地下防空壕(ごう)のあるおばの家に避難した」と聞いた。「戦争なんて信じられない。できる限りの制裁をして」と訴えた。  中部ドニプロ出身のペトロさん(33)は「皆が食べ物や水の準備を始めている。非常用のカバンもだ。食料品店や銀行に人が並んでいる」と語る。「ロシアは世界の安全も脅かしている。(暴挙を)止めなければ」と力を込めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕東京・渋谷のハチ公前広場でロシアに抗議する在日ウクライナ人ら=24日午後 〔写真説明〕自身が発起人となった在日ウクライナ人デモに参加するサーシャさん=24日午後、東京都渋谷区
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