新型コロナ感染者減も、速度鈍化＝高齢者の死亡増懸念―厚労省組織

　新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織の会合が２４日開かれ、新規感染者数が前週を下回り「減少傾向が続いている」としながらも、速度は「鈍化している」との見解をまとめた。高齢者の感染者数は横ばいで、高齢者を中心に「死亡者増加が続いている」と懸念した。 　会合では、専門家有志から、濃厚接触者の調査や行動制限の見直しを検討すべきだとの意見が示された。　 　保健所は、３次感染以降の連鎖を止めることなどを目的に、濃厚接触者の特定と行動制限を行っている。ただ、オミクロン株は、感染者から別の人にうつるまでの期間「世代時間」が２日と短く、濃厚接触者の行動を制限しても「封じ込めは不可能」と指摘した。 　別の専門家も、濃厚接触者の調査は、オミクロン株の流行下では効果は低いとして、「一時的に確認を止めることもやむを得ない」と言及した。（了）【時事通信社】