ナイル川ダムで初の発電＝下流国の反発必至―エチオピア

　【カイロ時事】エチオピアのナイル川上流で建設され、貯水が進むアフリカ最大の「大エチオピア・ルネサンスダム」で２０日、初めての発電が開始された。一方的なダム建設がナイル川の水量減少につながると主張するエジプトなどの反発は必至で、対立が深まりそうだ。 　エチオピアのアビー首相は２０日、ツイッターに「ダムの最初のタービンが発電を始めた。エチオピアの新たな時代の到来だ」と投稿。「川の下流にある国々にも良いニュースだ」と強調した。 　同ダムは２０１１年着工で、総発電量は６４５０メガワットに達する。エチオピアでは経済成長に伴う電力不足解消が喫緊の課題となっており、ダムの全面稼働を急いできた。　【時事通信社】 〔写真説明〕ナイル川上流の「大エチオピア・ルネサンスダム」＝１９日、グバ（ＡＦＰ時事）