Ｇ７、対ロシアで協調＝独で緊急外相会合

　【ベルリン時事】先進７カ国（Ｇ７）は１９日、ドイツ南部ミュンヘンで緊急の外相会合を開いた。日本からは林芳正外相が参加し、ロシアによるウクライナ侵攻への懸念が強まる中、Ｇ７が協調してロシアに緊張緩和に向けた措置を取るよう強く求めていく。 　Ｇ７財務相は１４日、ロシアがウクライナに侵攻した場合、ロシア経済に「甚大かつ即時の結果」をもたらす制裁を科す用意があると共同声明を発表した。外相会合も同様の方針を確認後、２４日にはオンラインで緊急の首脳会合が開かれる予定だ。 　外相会合は１８日開幕のミュンヘン安全保障会議に合わせて開かれた。１９日の安保会議ではハリス米副大統領が演説し、ロシアが侵攻すれば「強力で未曽有」の制裁を科すと警告。北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）東方の防衛も強化し、ＮＡＴＯの領域を「１インチでも（侵略されないよう）守る」と明言した。 　欧州連合（ＥＵ）のフォンデアライエン欧州委員長も、ロシアは攻撃に踏み切れば、制裁などによって「繁栄した未来を失う」と語気を強めた。　【時事通信社】 〔写真説明〕１８日、ドイツ南部ミュンヘンで、演説するベーアボック独外相（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕１８日、ドイツ南部ミュンヘンで、会議に臨むブリンケン米国務長官（ＥＰＡ時事）