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「積極開示」対「偽旗作戦」=米ロ、激しさ増す情報戦


 【ワシントン時事】緊張が高まるウクライナ情勢をめぐり、米国とロシアが激しい情報戦を繰り広げている。ロシアは自国軍の動向を含め真偽不明な情報を発信して世界をかく乱。一方、ロシアや親ロ派への攻撃を自演する「偽旗作戦」を警戒する米国は、想定されるロシアの行動や思惑を次々と開示して抑止を図る。  「ロシアは化学兵器攻撃を捏造(ねつぞう)するかもしれない」。ブリンケン米国務長官は17日の国連安保理会合で、各国に警告した。ロシアが「国内テロや市民への無人機攻撃」をでっち上げ、「民族浄化」「ジェノサイド(集団虐殺)」と呼んでウクライナ侵攻の口実にする可能性も指摘。ウクライナ全土への爆撃、通信妨害や政府機関へのサイバー攻撃が予想され、「首都キエフも標的になる」と語った。  ロシアのプーチン大統領は15日、ウクライナ東部の状況を「ジェノサイド」と表現した。国防省は軍の一部撤収を発表したが、米側は「むしろ兵力を増している」(バイデン大統領)と主張し、双方の言い分が食い違う。  17日にはウクライナ東部で砲撃があり、幼稚園に着弾。同国政府、親ロ派とも「相手が先に攻撃した」と応酬した。米国務省の報道担当官は「ロシアが軍事行動を正当化するための工作」だと指摘する。  米側で情報戦の先頭に立つのは「タイガーチーム」と呼ばれる外交・国防・情報・財務当局の混成部隊だ。ロシアによるウクライナの一部併合から大規模侵攻、体制転換に至るまで、あらゆるシナリオを想定。機密の粋を集めた分析を同盟国や友好国と共有している。  事前に偽情報流布の可能性が明るみに出れば、ロシアは身動きが取りづらくなる。一方、中国をはじめ世界各国が見守る中、米国による積極的な情報開示は「手の内」をさらすリスクを負う。米ロ双方による痛みを分けながらの攻防が続く中、ウクライナ情勢は緊迫の度を増している。 【時事通信社】 〔写真説明〕砲撃を受けたウクライナ東部の幼稚園=17日、ルガンスク州(AFP時事)
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