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米大統領、ロシア軍が侵攻準備=「数日以内」にも―国務長官、外交解決訴え


 【ワシントン時事】バイデン米大統領は17日、ホワイトハウスで記者団に対し、「われわれが持つすべての情報が、ウクライナ侵攻の準備を示している」と述べ、「数日以内」にもロシア軍の侵攻が行われるとの見方を示した。また、ロシアが開戦の口実を得るために、親ロ派への破壊工作を自演する「偽旗作戦」を実行していると警戒感を示した。  一方、ブリンケン米国務長官は17日、ウクライナ情勢をめぐって開かれた国連安保理会合で急きょ演説し、ウクライナ危機の高まりは「平和と安全に対する差し迫った脅威だ」と強調。数百万人の生命と安全に加え、ルールに基づく国際秩序が脅かされていると警告した。  ブリンケン氏はその上で、15万人を超えるロシア軍部隊が対ウクライナ国境付近やベラルーシ、ウクライナ南部クリミア半島に集結していると説明。ロシアがドローン(無人機)や化学兵器を使用した攻撃を行い、偽装工作や軍事挑発を仕掛ける恐れがあると警戒を促した。  ウクライナ東部の親ロ派は17日、政府軍が攻撃してきたと発表。政府軍は親ロ派が仕掛けてきたと反論している。ブリンケン氏はロシア側の手口を明らかにすることで、不測の事態や武力衝突を防ぐ狙いがありそうだ。  ブリンケン氏は「危機を回避する唯一の手段は外交だ」と強調。欧州の安全保障をめぐる米国の提案について、17日にロシアが米側に返答した内容を精査していると明らかにした。また、ロシアのラブロフ外相に書簡を送り、来週中に米ロ外相会談を欧州で開催することを提案し、対話を通じた問題解決をロシア側に求めた。 【時事通信社】 〔写真説明〕17日、ワシントンで記者団の取材に応じるバイデン米大統領(EPA時事) 〔写真説明〕17日、ニューヨークの国連安保理で演説するブリンケン米国務長官(EPA時事)
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