アサヒ衛陶元社長ら起訴＝提携情報基にインサイダー―大阪地検

　住宅設備機器メーカー「アサヒ衛陶」（大阪市中央区、東証２部上場）の業務提携情報をめぐるインサイダー取引事件で、大阪地検特捜部は１５日、金融商品取引法違反の罪で、元同社社長町元孝二容疑者（６１）と知人で会社役員の上中康司容疑者（５９）を起訴した。 　捜査関係者によると、両容疑者は起訴内容を認めているもようだ。特捜部は上中容疑者が経営に関わる投資会社２社も起訴した。　 　起訴状などによると、町元容疑者は社長在任中の２０１７年８月、上中容疑者と共謀し、未公表だった家電量販大手の旧ヤマダ電機との業務提携情報を基に約５８０万円分のアサヒ衛陶株を購入。上中容疑者は同１１月までに計約８６９０万円分を買い付けたとされる。 　関係者によると、両容疑者は株価上昇後の売却で数百万～数千万円の利益を上げていた。 　起訴に先立ち、証券取引等監視委員会は今月１４日、両容疑者と２社を告発していた。（了）【時事通信社】