１６日を「団結の日」に＝「ロシアの侵攻」報道で―ウクライナ大統領

　【モスクワ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は１４日、国民に向けて演説し、１６日を「団結の日」とすると表明した。一部の欧米メディアが１６日にロシアがウクライナ侵攻を開始する恐れがあると伝えていることを受け、動揺しないよう国民に呼び掛ける狙いがありそうだ。 　ゼレンスキー氏は「１６日は攻撃の日と言われているが、団結の日にする」と述べ、大統領令に署名したと発表。１６日にはウクライナ国旗を掲げるなどして「全世界にわれわれの団結を示す」と強調した。 　ゼレンスキー氏は、ウクライナが「あらゆる方面で組織的に攻撃を受けている」としながらも「わが国は現在、かつてないほど強い」と主張。情勢緊迫化を受けて出国した国民に対し、団結を示すため帰国するよう呼び掛けた。　【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナのゼレンスキー大統領（ＥＰＡ時事）