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失意の高梨励ます飛躍=エース小林陵、意地の2本〔五輪・スキージャンプ〕


 1回目に103メートルの大ジャンプを見せた高梨だったが、飛躍後のチェックで失格に。1チーム4人が2回ずつ飛んでメダルを争う団体戦では致命的な「0点」だった。  高梨の失格を知った2番手の佐藤以降の3人が好ジャンプを続けると、他チームに失格者が出たこともあって2回目に進出。泣き崩れる高梨をチームメート3人が慰め、「もうしょうがないよ」。スーツを着替えて2回目に臨んだ高梨は98.5メートルを飛び、組で2位の得点をマークした。横川朝治コーチは「2回目は泣きながら飛んでいたと思う。それであれだけ飛べれば大したもの」。その精神力をたたえた。  2回目も有力チームに失格者が出る展開。4番手のエース小林陵は106メートルの大ジャンプを見せ1回目に続いて組のトップ。右手を力強く前に突き出した。結果的に日本は4位だったが、男子ノーマルヒル金メダルの意地を見せるような飛躍で表彰台に迫ってみせた。  「沙羅は2回目に集中していいパフォーマンスをした。ほんとに強いなって思う」と小林陵。五輪初実施の混合団体は予想もしない荒れた展開になったが、日本の結束力は際立っていた。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ジャンプ混合団体2回目の飛躍を終え、喜ぶ小林陵侑=7日、張家口
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