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ひたむきに、3度目で悲願へ=失意も喜びも胸に―高梨選手〔五輪・スキージャンプ〕


 北京五輪ノルディックスキーのジャンプ女子ノーマルヒル高梨沙羅選手(25)=クラレ=が、3度目の大舞台で悲願の頂点に挑む。  「四六時中ジャンプのことばかり」。元コーチの山田いずみさん(43)は、こう評する。五輪2大会で味わった失意も、喜びも分かち合ってきた。  出会いは高梨選手が小学3年の時。当時、山田さんは日本女子の草分けで、圧倒的強さを誇った女王。「そばにくっついたり、私のヘルメットをねだったり」と、高梨選手にとって憧れの存在だった。試合に負けると悔しさをあらわにする姿に「負けん気の強さ」をひしひし感じ、瞬く間にトップ選手の仲間入りを果たした。  コーチを引き受けた2013年当初は「自分がふに落ちないと納得しなかった」といい、長時間議論を重ねた。食事中も、練習中も頭の中はジャンプのことばかり。「集中のしすぎでピリピリしていた」ことも。当時、ストイックさは繊細さの裏返しでもあった。  「メダルを取れなかったらどうしよう」。金メダル候補として臨んだ初のソチ五輪。調子は上がらず、重圧への不安が17歳の口を突いた。結果は4位。山田さんは「大会後1、2カ月は立ち直れず、眠れない日が続いたようだ」と明かす。再起を促したのは周囲の励まし、4年後の雪辱だった。  平昌五輪は一転した。「完璧じゃなくていいから勝ちに行こう」。山田さんの言葉に明るい表情を見せた。2回とも103.5メートルを記録し、銅メダルで表彰台に上ると笑みがこぼれた。  山田さんは子育てに追われる中、20年に7年間の師弟関係を解消した。その後も活躍する姿に「悔しい経験も経てメンタルが強くなった結果」と目を細める。北京出発前日、ビデオ通話で言葉を交わした。「(着地の)テレマーク、頑張ります」。普段と変わらぬ様子だった。「五輪に懸ける思いは強い。調子も上がっている」と期待を膨らませている。(了)【時事通信社】
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