巨大ＩＴ、メタのみ減益＝３社最高益で明暗―１０～１２月期

　【シリコンバレー時事】「ＧＡＦＡ」と称される米巨大ＩＴ企業４社の２０２１年１０～１２月期決算が３日、出そろった。売上高は４社ともに四半期ベースで過去最高を更新。純利益は、アマゾン・ドット・コムなど３社が最高だったが、唯一メタ（旧フェイスブック）が減益となり、明暗が分かれた。 　この日決算を発表したアマゾンは、新型コロナウイルス禍を背景とした通販需要拡大の一方で、人件費や配送コストの増加に苦しんだが、出資先の電気自動車（ＥＶ）企業の株式評価益が純利益を大きく押し上げた。ジャシー最高経営責任者（ＣＥＯ）は「２１年も成長が続いた」と総括した。 　アップルは昨年９月発売のスマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）１３」など新製品の販売やサービス部門の売上高が最高を記録。グーグルを傘下に置く持ち株会社アルファベットは、検索広告の売り上げが好調だった。 　収益の大半を広告が占めるメタは１０四半期ぶりの減益。アップルによるアイフォーンのプライバシー保護強化の影響で、利用者の趣向に沿って広告を配信するメタの事業が打撃を受けた。アイフォーン利用者への収益依存度の高さがあだとなった格好だ。　【時事通信社】