親国軍デモに手投げ弾、２人死亡＝「沈黙スト」参加者１０人超拘束―ミャンマー

　【バンコク時事】ミャンマー東部タチレクで１日、クーデターで権力を握った国軍を支持するデモで手投げ弾が爆発し、ニュースサイト「ピープル・メディア」によると、２人が死亡、４０人が負傷した。犯行の背後関係は分かっていない。 　クーデターから１年となった１日は、各地で市民が国軍への抵抗の意思を示すため、外出を控える「沈黙のストライキ」を実施。兵士の家族や退役軍人が対抗して親国軍デモや集会を行った。 　沈黙のストに参加した市民は終了後、路上に出て「われわれは勝利した」と叫びながら成功を祝って拍手した。国軍は沈黙ストに加わった場合は取り締まると事前に警告。ニュースサイト「キット・ティット・メディア」によれば、最大都市ヤンゴンで拍手した市民１０人以上が拘束された。 　人権団体の政治犯支援協会によると、国軍の弾圧による死者はクーデター後、１５０７人に達している。　【時事通信社】 〔写真説明〕１日、ミャンマー中部タウングーで行われた親国軍派デモ（ミャンマー情報省提供・時事）