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自宅2階に銃保管庫=弔問前に持ち出す―事前に準備か・埼玉立てこもり


 埼玉県ふじみ野市の民家立てこもり事件で、殺人容疑で送検された住人の渡辺宏容疑者(66)の自宅2階に、銃や弾の保管庫が設置されていたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。死亡した医師鈴木純一さん(44)は1階和室で渡辺容疑者に撃たれており、県警は散弾銃を階下に運び込むなど事前に準備していたとみて調べている。  捜査関係者によると、渡辺容疑者と同居していた母親(92)は26日に病死し、診療を担当していた鈴木さんが死亡診断書を書いた。同容疑者はこの日のうちに鈴木さんに対し、日時を指定して弔問に来るよう要求。理学療法士の男性(41)ら6人と共に、27日午後9時ごろ容疑者宅を訪れた。  渡辺容疑者は散弾銃2丁を所持し、それぞれ2000年と08年に所持の許可を受け、20年に更新手続きを行っていた。銃と弾は2階で保管していたが、鈴木さんらを1階の和室に招き入れる前に持ち出したとされる。  和室には母親の遺体が置かれており、渡辺容疑者は蘇生措置をするよう執拗(しつよう)に求めたが、鈴木さんは丁寧に説明した上で断った。その後、渡辺容疑者は散弾銃を少なくとも3発発砲し、鈴木さんは胸を撃たれて死亡。理学療法士の男性も上半身を撃たれ重傷を負った。(了)【時事通信社】
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