性的虐待訴訟で全面対決＝英王子が「陪審裁判」要求

　【ロンドン時事】エリザベス英女王の次男アンドルー王子（６１）から性的虐待を受けたと米国人女性（３８）が訴えた民事訴訟で、王子側は２７日までに、陪審員が事実認定を行う「陪審裁判」を求める文書を米ニューヨークの連邦地裁に提出した。王子が女性側に和解を持ち掛けるとの見方も出ていたが、法廷の場で双方が全面的に対決する方向が定まった。 　報道によれば、王子側は文書で「原告が主張する全ての出来事に関し、陪審による裁判を求める」と要望。未成年の頃に王子から性的暴行を受けたとする女性の訴えを改めて否定した。性的虐待事件で起訴された米富豪ジェフリー・エプスタイン被告（勾留中に死亡）の元交際相手で、同事件で有罪評決を受けたギレーヌ・マクスウェル被告が、王子の親しい友人だったとする女性の主張も「否定する」と明記した。 　ロイター通信によると、女性の弁護人は「虐待の事実を否定し、原告に責任を押し付けようとする王子と対面するのを心待ちにしている」とコメントした。　【時事通信社】