高２？共通テスト対策で登録＝「現代文と世界史」の指導希望―試験流出

　大学入学共通テストの試験問題を外部に流出したとみられる人物は、女性名で１７歳の高校２年生を名乗り、家庭教師紹介サイトに登録していた。指導希望科目を「現代文」「世界史」と記載。「共通テストの対策をお願いしたい」とつづり、複数人の講師に接触していた。 　運営会社によると、サイトには大学生らが講師として登録しており、勉強を教えてほしい生徒と合意すれば個人間で契約し、指導する仕組みとなっている。 　この人物は昨年１２月１２日午後７時ごろ、サイトに登録。土曜日のオンライン授業を希望するとともに「家庭教師の先生を探している」「（１月）１５日に体験授業をさせてほしい」と書き込んだ。 　これをみて連絡を取った東京大３年の男子学生によると、高校２年生を名乗る人物は共通テストの時間割に合わせるようにして、「１１時～１２時に世界史、１３時～１４時に現代文をお願いしたい」と依頼。「問題はスカイプで送るので返信してほしい」と求めた。男子学生は最終的に依頼を断り、試験当日は連絡を取らなかった。 　別の大学生も、共通テスト当日の１５日に「１１時から世界史のテスト、よろしくお願いします」とメッセージを受け取った。世界史Ｂの試験問題の画像が送られてきて、解答を返信したという。（了）【時事通信社】