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故郷に育まれた身体能力=御嶽海、大自然に感謝―大相撲・雌伏5年(上)


 大相撲に「大関御嶽海」が誕生する。学生相撲の強豪として鳴り物入りで入門し、長く大関候補と期待された大器が、5年以上、28場所の三役在位を経て壁を破った。地元の長野県で培われた原点と、さらに上を目指すための課題を探る。  ◇新たな歴史を  幕下10枚目格付け出しでデビューしたのは、御嶽山が噴火した翌年。地元の霊峰の名前を借り、御嶽海の力士人生は始まった。自身を育ててくれた自然環境への感謝は深い。「最初はしっくりこなかった」というしこ名は、すっかり板についている。  出身地の上松町は豊かな自然に囲まれ、「やんちゃで外で体を動かすのが好きだった」。性に合っていたのはテレビゲームより山登り。小学校には徒歩で40分かけて通った。こうして、知らず知らずのうちに、たくましく柔軟な体をつくり上げていた。  中学時代には100キロほどの体格に成長していた。相撲部顧問として指導した安藤均さん(63)は、「関取は運動神経が抜群だった」と回想する。体育の授業でバック転を教えれば、短い時間で物にしてみせたという。現在は押して良し、差して良しの取り口を披露しており、万能型の片りんは当時からうかがえた。  長い手足を生かした突き押しを磨こうと、部活では徹底して下半身を鍛えた。練習の原動力は、何より相撲が好きだったことで「練習は一回も休んだことがなかった」と安藤さん。学校裏の階段を駆け上がるなど、地道な反復運動を繰り返し、全国の舞台で一気に頭角を現した。  長野県出身の大関は江戸時代の伝説的な力士、雷電までさかのぼる。「地元の人がいてこその自分」と胸に刻む御嶽海。先達が届かなかった最高位へ、新たな道を切り開こうとしている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕大相撲名古屋場所で初優勝し、凱旋となった夏巡業「長野場所」で握手に応じる御嶽海(奥右端)=2018年8月5日、長野市
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