外環道トンネル工事、一部再開へ＝陥没で中断、住民に説明―東日本高速など

　東京都調布市の住宅街で２０２０年、東京外郭環状道路（外環道）の地下トンネル工事ルート真上にある道路が陥没した問題で、東日本高速道路（ＮＥＸＣＯ東日本）や国土交通省などの事業者は２３日に沿線住民向け説明会を開き、陥没後に中断していた掘削工事を一部区間で再開する考えを明らかにした。 　工事が中断していたのは東名高速道路と関越自動車道をつなぐ都内の約１６キロの区間。掘削機は陥没現場付近に２基あるほか、関越道と交わる大泉ジャンクション（ＪＣＴ、練馬区）付近に３基、中央自動車道と交わる中央ＪＣＴ（三鷹市）付近に２基ある。　 　同社などは練馬区内で開いた説明会で、掘進時の土の取り込み量の管理や情報公開の強化などの再発防止策を提示。大泉ＪＣＴ付近にある掘削機について、事業者が所有する区画から順次稼働させるとした。 　中央ＪＣＴの地元住民に対しても今後説明を行い、工事再開への理解を求める方針。陥没現場付近では、被害があった住宅などへの補償を優先させるとしている。（了）【時事通信社】