「大波３兄弟」、そろって給金＝大相撲初場所

　史上１２組目の兄弟幕内となった若隆景と若元春が、そろって給金を直した。幕下では長兄の若隆元も４勝目を挙げ、１４日目に勝ち越し。「３人でできたのは、うれしい」と次兄の若元春。本名の姓から「大波３兄弟」と呼ばれる彼らにとって、忘れられない日になりそうだ。 　新入幕の若元春は今場所、「チャレンジするぐらいの気持ち」で臨んだそうだが、相撲っぷりは堂々。動きのいい翔猿をつかまえて寄り切り、「何とか勝ててよかった」と喜んだ。 　東前頭筆頭の若隆景は、持ち味の低い攻めで千代丸を下して「少しほっとしている」。来場所の三役返り咲きがほぼ確実となっても、「まだ一番あるので、あしたも集中していきたい」と気を引き締めた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕若隆景（左）は千代丸を寄り切り勝ち越しを決める＝２２日、東京・両国国技館 〔写真説明〕翔猿（手前）を攻める若元春。寄り切りで勝ち越しを決めた＝２２日、東京・両国国技館