ロボットアーム公開＝原子炉格納容器調査に利用―三菱重工など

　三菱重工業と国際廃炉研究開発機構（ＩＲＩＤ）は１８日、東京電力福島第１原発２号機の原子炉格納容器内を詳しく調べるためのロボットアームを、神戸市内で報道陣に公開した。動作確認や操作訓練をおおむね終えており、今後は福島県楢葉町の施設で約半年間の試験を行う。三菱重工によると、東電は年内の調査開始を目標としている。 　ロボットアームは全長約１８メートルで折り畳み式。建屋内に搬入後、原子炉の側面から直径５５センチほどの通路を通して遠隔操作で投入する。先端にセンサーや工具を搭載し、格納容器内部の構造や溶け落ちた核燃料（デブリ）の分布を調べ、数グラムのデブリを採取する計画という。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕三菱重工業などが開発した、原子炉格納容器の内部を調査するためのロボットアーム＝１８日午後、神戸市の三菱重工業施設