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「1.17が活動の源」=被災地支援に尽力―ひょうごボランタリープラザ所長


 阪神大震災の起きた1995年は「ボランティア元年」と呼ばれる。兵庫県の外郭団体「ひょうごボランタリープラザ」(神戸市中央区)の高橋守雄所長(73)は、県職員として復興に携わった後、全国を駆け巡り被災地支援を続けてきた。今年3月の退任を前に、「ボランティアの姿を見て勇気づけられた。1.17が活動の源」と振り返った。  警察官だった高橋さんは82年に県へ出向し、行政職として勤務。県広報課の副課長だった震災当日は、神戸市内の自宅が半壊する中、なんとか車で登庁した。「何があっても県民の命や財産を守るという警察魂が、行かなあかんという気持ちにさせた」と振り返る。  ボランティアには、当時の県知事と共に激励のため訪れた避難所で出会った。指示がなくても、続々と届く救援物資を仕分けたり、弁当を配ったりする姿に感銘を受けたという。  2005年にボランタリープラザへ異動した後は、ボランティアと共にさまざまな被災地に足を運んだ。東日本大震災の発生翌月には、被災地情報を提供するインフォメーションセンターを仙台市内に開設。阪神大震災時、情報不足からボランティアらが一部地域に集中した経験を生かし、全国から来た人たちをサポートした。  被災地への交通費や宿泊費を軽減する「ボランティア割」を国などに求める活動も展開し、JR西日本などによる災害時の割引につながった。全国に先駆けた県のボランティア助成制度創設にも尽力。退任後は新たな支援団体を立ち上げ、助成制度の普及や若いボランティアの育成に取り組む。「阪神大震災で助けてもらった恩返しをしたい思いは、ずっと心にある」。これからも駆け続ける。(了)【時事通信社】
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