「非常にお粗末」＝不適切字幕問題で陳謝―ＮＨＫ会長

　東京五輪公式記録映画の総監督を務める河瀬直美さんに密着した、ＮＨＫ・ＢＳ１番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」で不適切な内容の字幕を付けた問題で、同局の前田晃伸会長は１３日の定例記者会見で「映画関係者、視聴者の方々に申し訳ない。改めておわび申し上げる」と陳謝した。 　前田会長は「不確かな事実を字幕にするというのはあってはならない。率直に言って非常にお粗末だと思っている」と語った。その上で「（番組の）制作段階でチェックする仕組みは出来上がっているが、十分に働かなかったことが一番大きな問題。しっかりと再発防止に向けた取り組みをすることが大事」と述べた。　 　同番組は、男性を取材した場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕を付けた。しかし放送後、男性が五輪反対デモに参加したかどうかの確認ができていないことが判明した。（了）【時事通信社】