御嶽海、集中力切らさず＝取り直しで明生を一蹴―大相撲初場所

　取り直しの一番でも、御嶽海は気持ちを切らさなかった。立ち合いでしっかりと踏み込んで当たると、下から攻めて明生を一気に押し出し。「（最初の一番は）微妙だったので、取り直しになってよかった。集中はずっとできていた」。納得の口ぶりで振り返った。 　内容も伴って４連勝。先場所は１１勝を挙げており、大関昇進の足固めへ今場所も白星を２桁に乗せたいところ。「いいんでね。ここから気を引き締めてやっていきたい」と手応え十分だ。 　もう一つ上の番付へのカギは集中力だろう。長らく大関候補と呼ばれながら波が激しく、三役での２場所連続２桁勝利はない。強い相撲で連勝したかと思えば、あっけなく連敗することも。八角理事長（元横綱北勝海）は、「このまま中だるみしないでいってほしい」と期待を寄せた。 　貴景勝が休場し、上位陣は照ノ富士と正代だけに。場所を盛り上げるためにも、御嶽海の活躍は欠かせない。「いつもと変わらず、意識していることはない」。優勝２度の実力は誰もが認めるところ。自身の相撲を貫けるかが肝要になる。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕御嶽海（左）は明生を押し出しで下して４連勝＝１２日、東京・両国国技館