投票権保護に抵抗の共和批判＝「歴史の審判受ける」―米大統領

　【ワシントン時事】バイデン米大統領は１１日、南部ジョージア州の州都アトランタで投票権の保護に関して演説した。投票機会の確保を目指す２本の法案が連邦議会上院で立ち往生していることについて「一人一人の議員が歴史の審判を受ける」と野党共和党の抵抗を批判。「民主主義のために戦うか。イエスかノーだ」と述べ、法案の早期成立を議会に強く迫った。 　米国では昨年、共和党知事を擁するジョージアをはじめ１９州で、郵便投票や有権者登録の厳格化など投票機会の制限につながる州法が成立した。選挙の「不正防止」が名目だが、実態は民主党支持の多い人種的少数派に不利な内容と指摘される。民主党が提出した２法案は、こうした各州の動きを封じる内容となっている。　【時事通信社】 〔写真説明〕１１日、米ジョージア州アトランタで演説するバイデン大統領（ＡＦＰ時事）