ドイツメディア、安定感抜群の飛躍に感嘆＝小林陵、２度目の総合Ｖで―ジャンプ

　【ケルン（ドイツ）時事】６日まで行われたノルディックスキーのジャンプ週間で、小林陵侑（土屋ホーム）が３季ぶり２度目の総合優勝を果たした。ジャンプの本場、ドイツのメディアは、小林陵に称賛を惜しまなかった。 　南ドイツ新聞のクライズル記者は、小林陵の飛躍を「正確で、流れるような一連の動き」だと表現。「飛行機の自動操縦システム」に例えた。独誌シュピーゲルのアルムブレヒト記者は「雨でも雪でも、そして霧の中でも変わらぬジャンプだった」と、抜群の安定感に感嘆した。 　２０１８～１９年シーズンに急成長を遂げ、ジャンプ週間では４戦全勝の完全優勝。当時のドイツなどの地元紙には「鳥人」、果ては「宇宙人」などの見出しが並ぶ大騒ぎとなった。 　今季は前人未到の「２度目の完全優勝」なるかに注目が集まっていたが、３連勝の後の第４戦は５位。「快挙は阻止されてしまった」（フランクフルター・アルゲマイネ）と落胆する報道もあり、小林陵への期待の高さがうかがわれた。（了）【時事通信社】