ジョコビッチ選手、接種免除を主張＝コロナ感染から回復理由に―男子テニス

　【シドニー時事】新型コロナウイルスのワクチン未接種としてオーストラリア当局から入国を拒否されたことを不服として、豪州の裁判所に異議を申し立てている男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手（セルビア）が、コロナ感染から回復したことで接種を免除されたと主張していることが８日、裁判所に提出した書面で明らかになった。 　ジョコビッチ選手は１７日開幕の全豪オープンに出場するため、メルボルンの空港に５日夜に到着。豪州では外国人の入国には接種が義務付けられており、接種免除に必要な書類を提出できなかったとしてビザを取り消された。現在は警官が見張るホテルに収容されている。 　ジョコビッチ選手側が提出した３５ページの書面によると、同選手は昨年１２月１６日にＰＣＲ検査で陽性と判定された。全豪オープンの主催者から３０日に書簡を受け取り、コロナから回復したことで、接種免除が認められたと主張している。豪内務省からも「隔離なしで豪州に渡航する要件」を満たしたとの文書を受け取ったという。この件をめぐる裁判は１０日に開かれる。（了）【時事通信社】