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「一日の重み」再認識=貴景勝、試練を糧に―大相撲・新年に誓う(下)


 稽古も本場所も日々の積み重ね。大関貴景勝はこう肝に銘じている。苦しんだ昨年を振り返り、かみしめるように「いろいろと経験させてもらった」。試練を糧に初場所に臨む。  稽古場では表情を変えず課題に取り組んでいる。若い衆に助言を与えながら、スクワットや腕立て伏せで汗を流す。時折鏡の前に立って筋肉の付き具合を確認する。「自分は次の日のことしか考えない」。相撲を取る相手や負荷の加減など、稽古の詳細な日程を事前に決めない。微妙な体の変化を意識しながら慎重に進めるのが今の調整法だ。  昨年は故障が相次いだ。綱とりが懸かった初場所は足首を負傷し、7月の名古屋場所では首を痛めていずれも途中休場。かど番で迎えた9月の秋場所は初日から3連敗となり、内心では「万事休す」と追い込まれた。  そんな状況で頭に浮かんだのは、「一番後悔するのは、しっかり準備できず力を出せないこと。15日間、自分が納得する気持ちでやれればいい」との思い。一日一番へ懸ける覚悟を再認識した。  先場所は12勝を挙げて大関の意地を示したが、千秋楽で照ノ富士に完敗。全勝優勝を許し、「一矢報いたかった」と悔しさが募る。「強くなるしかない、その一言。突き押しをもっと磨いてやるしかない」。独走する横綱を倒すために、近道はないことを心得ている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕大相撲初場所に向けて稽古場で調整する貴景勝=2021年12月30日、東京都板橋区の常盤山部屋(代表撮影)
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