対中念頭、安保協力を確認＝日豪首脳、円滑化協定に署名

　岸田文雄首相は６日、オーストラリアのモリソン首相とテレビ会議形式で会談した。海洋進出を加速させる中国への対応を念頭に、安全保障協力を強化していくことを確認。米国とインドを加えた４カ国（クアッド）の枠組みでの連携の必要性も共有する見通しだ。 　会談に先立ち、両首脳は自衛隊と豪軍の相互訪問を容易にする「円滑化協定（ＲＡＡ）」に署名した。相手国での法的地位を定める内容で、共同訓練の拡充などにつながる。署名式で岸田氏は「日豪の安保協力を新たな段階に引き上げる画期的な協定だ」と強調した。　【時事通信社】 〔写真説明〕オーストラリアのモリソン首相（画面内）と円滑化協定に署名した岸田文雄首相＝６日午後、首相官邸